DX時代の教育考える 「ネツゲン」でICT対談

 プログラミング人材を発掘する「ぐんまプログラミングアワード(GPA)2025」の関連事業となるICT対談が31日、県庁32階の官民共創スペース「ネツゲン」で開かれた。情報・テクノロジー教育を推進するNPO法人「みんなのコード」(横浜市)の理事 会長、利根川裕太さんと、前橋市に拠点を置くコンサルティング大手、アクセンチュア(東京都)の執行役員、田中慎二さんが「デジタルトランスフォーメーション(DX)時代の学びと人材育成」をテーマに意見を交わした。
 人工知能(AI)やプログラミングが当たり前になった時代において、教育の在り方や人の成長の可能性について語り合った。求められる人材像を問われた利根川さんは「コンピューターの計算処理能力は青天井だが、入力や出力のような複雑な作業では人間が価値を発揮できる」と指摘し、こうした人材の育成に向けた教育の重要性を挙げた。
 アクセンチュアはDX推進を通じて企業や自治体を支援。田中さんはDX時代の経営とマネジメントについて「失敗はうまくいかない方法の発見。デジタルの時代は賞味期限も早く、小さく始め、小さな失敗をいかに早くするか。リスクを取ってもスピード経営が重要」と述べた。
 イベントはGPAの協賛社対象で上毛新聞社が企画。座談会も行われ、約20人が参加した。
(前原久美代)

掲載日
2025/08/01

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